私のニコ動の楽しみ方

私のニコ動生活は日々のラインキングチェックから始まります。ボカロランキング上位にいる新作たちを聞いて気になる歌をチェック！今度は歌ってみたで検索。そこで何個もある歌ってみたをひたすら聞いて自分好みの曲に出会うとそれをマイリストに登録する。

その工程が済むと今度はさっき登録した歌い手さんのマイリストにとび、その中で自分の好みに合うものがないかチェックする。そうやってたくさんの作品を聞いて自分にとって最高のマイリストを作っていくのです。

その日の気分で聞けるように元気が出るリスト、泣きたいリスト、キュンキュンするリストなど当時は何個もリストを作って楽しんでいました。そうして歌ってみたという文化の虜になった私ですが、気がつくといつもリスト入りする常連さんが何名か決まっていることに気がつきました。

９６猫、りぶ、そらる、れをる、伊東歌詞太郎、天月はほとんどのリストに入る私のお気に入り達でした。原曲のような活舌の良さや、歌声の心地よさ…そのどれを取ってもドストライクだったのです。そんなお気に入りたちがコラボなんてしようものなら投稿された瞬間からずっとリピート！そうしながら終始にやけているのです。

生活の中で嫌なことがあれば元気になるリストで気を紛らわし、子育て中の家とスーパーの往復に退屈さを感じればキュンキュンする曲を聞いて妄想したり、孤独に押しつぶされそうな夜は、生放送を聞いてコメントをすることで一緒に会話をしている気分を味わう。辛く焦燥感にさいなまれる時には一人悲しい歌を聞いては涙を流す…そうやって日々の気分の起伏を歌い手さんたちに支えてもらっていました。

思った以上に結婚生活や子育てには我慢と孤独がつきまとい、とても一人では乗り越えられない夜もありましたが深夜に放送を見に行けば、たくさんのリスナーさんと大好きな歌い手さんがいるという事実で孤独からすくい上げられました。もちろん楽しい遠出の車内でのＢＧＭもボカロ曲メドレーです！

今でこそ生放送でリスナーと一緒に雑談することは当たり前ですが、当時は応援している人から直接私情を聞ける機会なんてなかったし、それこそコメントを拾ってもらい直接話せるなんて夢のまた夢のようでした。頭では同じ人間だとわかっていても見た目がバーチャルな存在に近い彼らを身近に感じられる生放送はとても貴重でした。

ですが、それよりもっと貴重な機会も増えてきました。それは、ライブ活動や物販活動です。
すでにニコニコ動画界隈も賑わっており歌い手さんたちの知名度も少しずつ上がってきた頃にライブ会場を借りたり、路上ライブを行ったりと直接応援に行ける機会がちらほら出てきたのです。それに加え、自己制作のＣＤやグッズをコミックマーケット（コミケ）で本人が直接販売する。そうやって直接推しに応援する声を届けさらに、推しが生きていくためのお金を払える。こんなに有意義な推し事ができるこの界隈が大好きになっていくばかりでした…